【議会報告】防災体制の充実に向けた人的体制の変遷
那覇市における防災体制の強化は、災害時の市民の安全・安心を守るために不可欠です。私は議会において、防災担当部門の人員体制の推移を注視してきました。ここでは、平成29年度から令和7年度にかけての防災関連部署の人員配置の変遷を整理し、市の危機管理力の向上に向けた流れを報告いたします。
議会での質問と主な論点
● 平成29年(2017年)12月定例会【代表質問】
- 防災部門の初動体制と人員の現状確認を求め、7名体制では対応に限界があることを指摘。
- 発言録引用:「災害発生時の初動体制が市民の生命を守る鍵となります。現状の人員体制で、本当に動けるのかを見直すべきです。」
● 平成30年(2018年)12月定例会【代表質問】
- 市民防災室から防災危機管理課への組織再編を確認。
- 防災G・危機管理Gの分担と指揮命令系統の再整理を要望。
- 発言録引用:「組織名称を変えるだけでなく、機能する体制として再設計する必要があります。」
● 令和1年(2019年)6月定例会【一般質問】
- 夜間や休日の災害初動対応に懸念を示し、人的余裕の不足を強調。
- 市民からの防災不安の声を受けた実態調査を提案。
● 令和2年(2020年)2月定例会【一般質問】
- 人員が7名から9名に増加したことを評価。
- 防災士資格の取得支援や、自主防災組織との連携体制強化を提案。
● 令和3年(2021年)11月定例会【一般質問】
- 会計年度任用職員の導入に際し、災害対応能力を担保する研修の必要性を指摘。
- 非常時にも即戦力となれる体制の構築を要望。
● 令和4年(2022年)11月定例会【一般質問】
- 避難所開設・運営に関する人員配置とマニュアル整備を求める。
- 地域ごとの避難拠点担当者の明確化を提案。
● 令和5年(2023年)2月定例会【一般質問】
- 大規模災害時の広域応援体制や、県・消防との調整の実効性を確認。
- 災害情報の住民伝達手段(SNS、広報車等)も含めて提案。
● 令和6年(2024年)2月定例会【一般質問】
- 副参事ポストの新設を提案し、災害時の判断・統率体制の強化を要望。
議会質問によって実現した成果
年度 | 体制構成 | 合計 | 主な変化・注記 |
---|---|---|---|
平成26年度 | 室長1、主幹1、主査2、主事2、臨時1 | 6名+臨時1名 | 基本体制 |
平成27年度 | 室長1、主幹1、主査2、主任主事1、主事2 | 計7名 | 主任主事配置 |
平成28年度 | 室長1、主幹1、主査3、主任主事1、主事1 | 計7名 | 主査1名増 |
平成29年度 | 室長1、主幹1、主査3、主事1、再任用1 | 計6名+再任用1名 | 初めて再任用職員配置 |
平成30年度 | 課長1、主幹1、主査3、主事1、再任用1 | 計6名+再任用1名 | 防災危機管理課へ組織再編、防災G・危機管理G新設 |
平成31年度 | 課長以下6名、再任用1 | 計7名 | 現状維持 |
令和2年度 | 課長以下7名、再任用2 | 計9名 | 人員増 |
令和3年度 | 課長以下7名、再任用1、会計年度1 | 計9名 | 会計年度任用職員初配置 |
令和4年度 | 課長以下9名、再任用1、会計年度1 | 計11名 | 避難所体制整備の進展 |
令和5年度 | 課長以下10名、再任用1、会計年度1 | 計12名 | 広域連携対応など強化 |
令和6年度 | 課長以下10名、再任用1、会計年度1 | 計12名 | 安定体制 |
令和7年度 | 課長1、副参事1、他8名、再任用1、会計年度1 | 計12名 | 副参事配置による指揮体制強化 |
最後に
市民の命を守るのは、日頃の「備え」と「判断力」です。私はこれまで、防災体制を単なる組織図ではなく、動ける体制、機能する体制に変えていくことを目指してきました。
私自身、自衛隊出身で救助現場に立った経験があり、「人がいなければ助けられない」「指示がなければ動けない」現場の現実を痛感しています。だからこそ、机上の理論だけでなく、現実に機能する人員体制をつくることにこだわってきました。
今後も現場の声、市民の声を受け止めながら、命を守る防災体制をさらに強化してまいります。