令和02年(2020年)6月定例会 一般質問
◆大山孝夫 議員
自民党会派の大山でございます。
まず最初に、6月4日は大田実中将が、「沖縄県民斯ク戦ヘリ県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」と海軍次官に電文し、当時、明日6月11日の明朝に総攻撃を受けております。その後13日に大田実中将は拳銃自殺を遂げます。
この6月は、沖縄県民にとって平和を、尊さを考えて、日本国としての平和と独立を願うといったような月であるというふうに認識をしております。
多くの議員からも話がありましたように、第32軍司令部壕、そして海軍記念公園、そういったような戦争遺構を守ったり、後世に継ぐことで平和のことを考えたり、そしていまだに残る遺骨収集など、先の大戦で亡くなった県外、県内住民、軍人、軍属を問わず、多くの御霊、英霊に対し慰霊をし、周辺整備については、県だけではなく那覇市もぜひとも積極的に関与をしていただきたいところでございます。
しかしながら、中国につきましては、6月8日に中国海警局の船が4隻領海侵犯をするなどを行い、我が国の主権を侵害し、平和を脅かす事態であることは、沖縄県民として怒りを覚えるところでございます。
それでは、発言通告書に基づき質問を行います。
1.那覇市立病院について。
病院建設の概要について説明をお願いします。
2.那覇市危機管理体制について。
現在の那覇市における危機管理体制の概要についてお願いします。
○久高友弘 議長
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
御質問の1番目、那覇市立病院建替の概要についてお答えします。
初めに進捗状況でございますが、去る3月に基本設計が完成いたしました。
新型コロナウイルス感染症の影響により事務手続が遅れておりましたが、5月28日付で実施設計業務委託契約を締結しております。
次に総事業費でございますが、昨年11月時点で約262億円を見込んでおりましたが、基本設計概算において約275億円へ13億円増額しております。増額の主な要因といたしましては、新病院棟の延べ床面積の増加による建設費で約9億円、現病院棟のアスベスト処分費用として約4億1,000万円となってございます。
最後に工程でございますが、今年度、実施設計と並行して研修センター棟の解体を行います。その跡地に自走式立体駐車場を建設し、来院者用駐車場を確保します。
令和3年度は、現駐車場及び現病院の一部を解体し、その跡地に新病院を建設し、令和6年度中の竣工、開院準備に約半年間を充て、令和7年10月頃の開院を目指しております。
新病院開院後は、現病院の解体、外構工事、2つ目の自走式立体駐車場の建設を経て、病院内保育所建て替えを令和9年度までに完了する計画となっております。
○久高友弘 議長
屋比久猛義総務部長。
◎屋比久猛義 総務部長
御質問2番目の本市の危機管理体制につきましては、危機事態が発生した際、全庁的に迅速かつ的確に対処するため、市長を本部長として、両副市長、政策統括調整監、各部局長などで構成する那覇市危機管理対策本部を設置することとなっており、対策本部の事務局は防災危機管理課でございます。
現在、新型コロナウイルス感染症対策として、2月14日に県内1人目の感染者が確認されたことに伴い、同日、那覇市危機管理対策本部を設置し、感染状況に関する情報共有を図るとともに、感染拡大防止策や市民、事業者などへの支援策などへの対応を行い、これまで全17回の本部会議を開催したところでございます。
また、防災・危機管理体制のさらなる充実強化を図る目的で、今年度、地域防災マネージャーの資格要件を得るための研修派遣を行うことについて、内閣府を含め関係部局と調整を行っております。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
ありがとうございます。
順番が変わりますが、先に危機管理のほうから聞いていきたいと思います。
その前に、6月5日に拉致被害者家族会の初代会長である横田めぐみさんのお父様の横田滋様が御逝去されました。
私も7回ほど議会でも質問させていただきましたし、那覇市では城間市長も御尽力いただいて、拉致問題を考える国民の集いin沖縄ということで、政府と県とそして那覇市の共催ということで、初めてやることができたということで大変感謝申し上げます。
しかし、拉致問題は那覇市民の生命と財産をひどく脅かすものであり、危機管理という面では今でも大きな課題となっているのは事実でございます。
そこでぜひ、城間市長についても本件についての思いを、もし可能であればお聞かせ願いたいと思います。
○久高友弘 議長
城間幹子市長。
◎城間幹子 市長
お答えいたします。
先ほど議員からお話がありましたように、6月5日、北朝鮮による拉致被害者家族会の初代会長であられる横田滋さんがお亡くなりになりました。この報に接しまして、私も心から哀悼の意を表したいと思います。
1977年、当時中学1年生であった娘さん、めぐみさんが、突然両親の前から何の前触れもなく姿を消してから42年余りだと聞いております。再会もかなわず、御本人及び御家族の皆様の悔しさはいかばかりかと拝察をいたします。
先ほど議員から紹介ありましたように、那覇市におきましても、御紹介のありました会に共催させていただき、そして私自身も参加をいたしました。
那覇市民も拉致の疑いがあるというふうに言われております。今後とも拉致問題には心を寄せてまいりたいと思っております。以上です。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
ありがとうございます。
私も市長と同じ気持ちで、再会を何とかさせられなかったということで、非常に悔やまれることではありますけれども、この問題、冒頭述べましたように、平和の問題と一緒でやっぱり風化をさせてはならないと。まさに我々の危機管理にも通ずるところがあるというふうに強く思っております。
今後も引き続き議会で取り上げて、教育委員会を含めた中で、学校教育の中でぜひとも、沖縄県、そして那覇市ではスタンダードになるように尽力していきたいと思っております。
具体的に質問をちょっと変えていきます。
那覇市の危機管理課は、市長の直轄もしくは副市長の直轄でしょうか。
ほかの中核市における危機管理体制についても、御説明お願いします。
○久高友弘 議長
屋比久猛義総務部長。
◎屋比久猛義 総務部長
平成30年度に総務部市民防災室から防災危機管理課へ組織再編し、現在は総務部に属しております。
また、令和元年度に実施した中核市の防災業務に関するアンケートによりますと、奈良市や和歌山市、倉敷市など13の防災危機管理部署が市長直轄の配置となっております。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
それではちょっとスライドを使いたいと思います。資料説明1お願いします。
ちょっと議場見にくいですけれども、組織編成図でございます。これが今の那覇市の組織編成図、見たらこういうような感じということで、左、大変申し訳ないんですけれども、政策統括調整監の監の字が誤ってますけど、大変申し訳ございません。
こういったような状況で、先ほど部長から説明あったように、防災危機管理課については総務部の下につながってるということであります。
右側については、冒頭で御説明いただきましたものの、実際災害が起きたときの対策でございます。この中でいくと、事務局の中にもありますけども、実際は防災危機管理課のほうがやるということで、防災会議の取りまとめということで、通常ですとちょっと編成が違うというか、少し変わるところがあります。次、2お願いします。
これはちょっと御提案になるんですけども、左側が今防災危機管理課がある所定でございますけども、これを先ほど答弁あった市長直轄にしていただいてはどうかといったところであります。これは市長の下になってますけども、もしくは政策統括調整監の位置でも構いませんけども、三役の直接指示をするサポートをするという体制ではいかがかなというふうに思っています。次、お願いします。
これが奈良市のものでございますけれども、大体人口が35.6万人ということで、ほぼ那覇市と同等規模のものでございます。
ここの部分につきましても、市長、副市長を含めこのような組織編成になっております。それぞれ地方自治体によって名前においては違うところがございますけれども、総合政策部というのは、組織編成図を見ると県庁でいう知事公室のような扱いであるというふうに認識しております。
その中で危機管理監がありまして、その中には危機管理監(部長級)、参事(副部長級)、危機管理課長ということで、役職が3人、そのほか20人のスタッフで構成されているといったような状況でございます。スライドありがとうございました。
そこで、このスライドを踏まえた上で質問させていただきます。
ただいま御紹介させていただきましたように、ほぼ人口が那覇市に近い奈良市においては、管理職3人を含め23人の人員配置でした。那覇市はどのような人員規模で配置されてるのでしょうか。
ほかの中核市ではどのような状況なのか、那覇市における防災危機管理課についての考え方について御答弁お願いします。
○久高友弘 議長
屋比久猛義総務部長。
◎屋比久猛義 総務部長
那覇市防災危機管理課の配置人員につきましては、津波避難ビルの館長を含め10人の配置でございます。
また、中核市の防災業務に関するアンケート調査によりますと、防災担当部署職員の平均人数は約16人でございます。
冒頭答弁させていただきましたが、地域防災マネージャーの育成については、消防職員に資格を得るための研修を受講させるなどし、令和3年度から防災危機管理課へ配置をしてまいりたいと考えております。
将来的には、防災危機管理監という位置づけなども検討してまいります。また、市長直轄の防災危機管理監という位置づけについては、全庁的な組織・機構改正の中で、関係部局と調整を図りながら検討してまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
ありがとうございます。
それでは、過去の部長答弁の中で、災害はいつ起きても仕方ないというのが那覇市の認識だと私は理解をしておりますけれども、今もそのような認識で変わりませんか。
○久高友弘 議長
屋比久猛義総務部長。
◎屋比久猛義 総務部長
災害はいつ起きてもおかしくない、そのように認識をしております。
そのような想定の下、常日頃から災害に備えておくことが大変重要でございます。今後起こり得る大規模な災害に備え、新たな地域防災計画を基に、訓練や研修などを通し、職員の災害対応のスキル向上に努めてまいりたいと考えております。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
ありがとうございます。
私も常に日頃から言ってますけど、災害が起きるといったことで、私は当選後からずっと災害の問題を主体に取り扱ってきました。
その間にも、体制は少しずつ当然変わっておりますし、当局が頑張っていることについても理解をしております。
特に2月3日から28日まで地域防災計画の変更に関するパブリックコメントでも、8人の方から24件もコメントをいただいたといったところもあり、市民の関心というのは非常に強いものだなというふうに思っています。
当然部長も中身については十分掌握していると思いますし、今決裁待ちというところで、間もなくそれを市民の方に見ていただくということになります。
そのほかペット防災、そして柔道整復師の防災訓練の配置など、新しいことを次々にやっていただいているのは十分理解をしております。しかしながら、なかなか大きな枠組みの中で防災というのが変わっていないのではないかなというふうに思います。
今実際のところを言うと、総務部長が同じ部として業務のほうをされておりますけども、実際総務部は、防災においても、広報の部分についても、台風等でツイッター、フェイスブックではよく那覇市は情報を発信しております。今後もこれは重要になると思います。また建物の管理の管財課、あと災害時は随意契約を行うことが多くなりますので、法制契約課などの管理をするとなると、なかなか防災のほうに力が回せないのではないかというふうに個人的に思っておりますので、ぜひとも総務部長の働き方改革じゃないですけど、負担軽減も含めて、防災はすぐ来るかもしれません。危機管理監の制度をできれば早めにやってもらって、そして対策本部のブラッシュアップですね。本当に何か問題はなかったのかというのも、首里城の件に関してもそうですし、そういったのもしっかりと、消防だけではなく対策本部としてどうあるべきかというのを磨くためには、ぜひとも外出しにして、各課をまたいだ、指揮機能の一部を持たせる、そういったことが市民を守る本当の防災ではないかなというふうに私は考えております。
いろいろ動かさないといけないところもありますし、人員の増員は特に難しいと思います。せめて部署の配置換え、組織編成の変更、このあたりを前向きに検討してもらって、目標のめどを持って、先ほど3月を調整したいといったことがありますので、ぜひとも早めに、災害はいつ来るか分からないという気持ちを持ってやっていただきたいと思います。
それでは、危機管理の部分から市立病院のほうに話を変えます。
新病院については、災害拠点病院の指定を受けることを目指すのかどうか、端的にお願いします。
○久高友弘 議長
休憩します。
(午前11時12分 休憩)
(午前11時13分 再開)
○久高友弘 議長
再開します。
この際、申し上げます。
先ほどの大山孝夫議員の質問に対する答弁の中で、長嶺達也健康部長から、発言の一部訂正をしたいとの申し出がありますので、発言を許します。
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
申し訳ありません。
先ほどの答弁の中で、総事業費についての答弁をいたしました。その中で、アスベスト処分費用について述べましたけれども、その際に「研修センター棟のアスベスト処分費用」と申し上げたところですが、正しくは、「研修センター棟」ではなくて、「現病院棟」でございました。現病院棟のアスベスト処分費用として約4億1,000万円、これが正しい内容でございます。
おわびを申し上げまして、訂正いたします。
○久高友弘 議長
ただいまの長嶺達也健康部長の発言の訂正申し出につきましては、会議規則第65条の規定により、議長において許可することにいたします。
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
再質問にお答えします。
新病院につきましては、地域災害拠点病院の指定要件を満たせるよう施設及び設備を整備し、沖縄県による指定を受けることを目指してございます。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
分かりました。
災害指定病院の指定要件を受けたいということであります。これは了解しました。
要件について様々あるのは承知しております。それについての説明も特に必要ありませんけど、1点だけ確認したいと思います。
輸送関係について、ヘリコプターの離着陸場が必要であるのは間違いないでしょうかというのが1点目、そしてどこをヘリコプター離着陸場に予定してるのかお願いします。
なお、条文で近隣に設置できることは省略をしても構いませんので、端的に答えてください。
○久高友弘 議長
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
輸送関係の要件としましては、原則として病院敷地内のヘリコプターの離着陸場を有すること、病院敷地内に離着陸場の確保が困難な場合は、必要に応じて都道府県の協力を得て、病院近接地に非常時に使用可能な離着陸場を確保する、そういうことが述べられております。
現在、考えておりますのは、病院敷地内ではなくて、病院の近隣として新都心公園及び真嘉比遊水地を予定してございます。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
資料4をお願いします。
資料4は地図でございますけども、グーグルマップで取りました。新都心公園から約1.8キロ、真嘉比遊水地から1キロということで、距離については大分ありますし、当然その道については多くの障害物等があるのも確認をしております。
スライドありがとうございました。
この中で真嘉比遊水地について確認をしますけども、特に水害時については、利用できるというふうに判断をしておりますか、どうでしょうか。
○久高友弘 議長
休憩します。
(午前11時17分 休憩)
(午前11時18分 再開)
○久高友弘 議長
再開します。
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
水害の程度によると思いますが、状況によっては使用できない場合があろうかと思います。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
その場合については新都心公園になるんでしょうけど、新都心公園からの距離についてどう思われますか。
また、地震等で電柱が倒れたり、信号が倒れたり、交通渋滞があったり、道のめくれがあったりすることについてはどうお考えでしょうか。
○久高友弘 議長
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
これも災害の程度によろうかと思いますが、場合によっては非常に到達が困難になることもあろうかとは思います。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
災害について使えない可能性があるのに、要件である災害拠点病院をそれでも目指すんでしょうか。
○久高友弘 議長
休憩します。
(午前11時18分 休憩)
(午前11時20分 再開)
○久高友弘 議長
再開します。
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
災害の状況によっては使用できないことも予想されますが、少なくとも災害拠点病院の指定要件を満たしているというふうには理解をしております。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
これではおかしいですよ。実質上使えなければ災害拠点病院にならないじゃないですか。その辺はどう思いますか。
○久高友弘 議長
休憩します。
(午前11時20分 休憩)
(午前11時21分 再開)
○久高友弘 議長
再開します。
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
ヘリポートが使えない場合においても、災害拠点病院の役割はそれだけにとどまるものではないと考えております。
そのほかにも、自家発電や貯水槽を備えるといったこと、それから那覇市立病院を災害拠点病院として整備することで、現在市内には災害拠点病院としては赤十字病院1病院しかございません。そちらのほうの負担軽減にもなると、そういった意味での災害拠点病院を目指すことには意味があると思っております。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
災害拠点病院を目指すのと、実際災害拠点病院の機能を持ってそれを運用できるかというのは大きな差がありますし、那覇市の危機管理上の大きな問題になります。
目指すのであれば、ヘリポート以外のものを装備して、災害拠点病院にならなければいい、それだけでいいんじゃないですか。
○久高友弘 議長
休憩します。
(午前11時22分 休憩)
(午前11時23分 再開)
○久高友弘 議長
再開します。
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
敷地内にヘリポートがないのであれば、あえて災害拠点病院を目指す必要はないのではないかという質問の御趣旨だと思いますけれども、少なくとも国が指定要件で言っている災害に対するいろんな対応、これを満たしているという災害拠点病院としての存在が、やはり市民にとっては安全安心につながるものではないかと。
そして何よりも、先ほども申し上げましたとおり、赤十字病院、これが市内に唯一の災害拠点病院となっておりますので、その負担軽減を図るものになるものと考えております。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
市民の安全安心というのは本当に使える病院があって、それが安全安心なんです。それは欺瞞ですよ。市民をだましてることになりますよ。
この質問は時間がないので先に飛ばしますけども、あとは吉嶺議員に託します。
病院敷地内にヘリポートをしなかった理由について説明してください。
○久高友弘 議長
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
地域災害拠点病院の指定要件では、ヘリポートにつきましては病院敷地内への設置が原則となってはおりますが、敷地内での確保が困難な場合は、必要に応じて都道府県の協力を得て、病院近接地にて確保することが認められています。
那覇市立病院の敷地は狭隘かつ傾斜地であり、また小中学校及びモノレール駅舎に隣接しております。このような条件下での敷地内へのヘリポート設置については、安全性に懸念があったことから、平成30年度に沖縄県を通し厚生労働省へ、敷地外設置での指定可否について事前相談を行っております。その結果を踏まえ、基本計画では敷地外で確保することとしたところでございます。
その後の基本設計策定時に、改めて敷地内設置について検討しておりますけれども、新病院、これが11階になりますが、及び附帯施設の設置状況から、ヘリの進入経路が限られ、離着陸時いずれかの状況において、併設する院内保育所の上空を必ず通過する必要があることが分かりました。
また、新病院棟屋上への設置につきましては、建築基準法の日影規制の問題もございます。この規制をクリアするためには、1フロア、約90床の病床を削減する必要があり、病院機能を大きく損なうほか、病院経営に深刻な影響を与えかねません。
そのため、敷地内設置については断念し、新都心公園及び真嘉比遊水地を活用することとしております。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
資料5をお願いします。
狭隘地と言いましたけど、左下は自衛隊の災害派遣のときですけど、これ以上の狭隘地があるのかなというふうに、ちょっと分かりません。
ちなみに左下は吉嶺議員が乗っていたドクターヘリでございます。
スライドはオーケーです。ありがとうございます。
そのほか、学校もしくは保育所のところを飛ぶということでありましたけども、那覇市としては学校に避難者がいた場合に校庭とかに着陸させるような計画はしないということでよいですか。
○久高友弘 議長
休憩します。
(午前11時28分 休憩)
(午前11時30分 再開)
○久高友弘 議長
再開します。
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
災害時の緊急離着陸場として、小学校あるいは中学校のグラウンドにヘリコプターが着陸することは可能だと認識しております。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
では病院の敷地内、特に立体駐車場の上などを使用できると思いますけど、資料6をお願いします。
これはグーグルマップですけど、私も現地に行きましたけど、ちょっと電柱があるかなというぐらいで、パイロットとして一応私も3,000時間以上飛んでおりますので、特に問題ないんじゃないかなというふうに思います。次、お願いします。
これは真上から見た図ですけども、ちょっと分かりにくいんですけど、左が石巻日赤病院です。東日本でも重要な拠点病院となりました。
屋上にヘリポートもあるんですけど、よく見てほしいのは、その北側の駐車場にもヘリポートがありまして、これは緊急時のヘリポートというふうに、このように整備されております。
右側が市民病院の跡地でございますけども、申し訳ないですけど立体駐車場の場所を描けませんでしたけど、そこの場所を左側の石巻日赤病院のように工夫をして、緊急災害時だけ使用する着陸のヘリポートとして活用することはできなかったんでしょうか。
○久高友弘 議長
休憩します。
(午前11時32分 休憩)
(午前11時35分 再開)
○久高友弘 議長
再開します。
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
御質問は、災害拠点病院の指定要件とは切り離して、実際の災害の際にそういった使用ができるかという趣旨のことだと理解しております。
新病院の計画の中には平面駐車場もございますので、その場を緊急着陸場として使用することは可能かというふうに思っております。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
本当に可能なんですか。もう実施設計に入るんですよね。
○久高友弘 議長
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
訂正いたします。可能性も含めて検討してまいりたいと思います。
○久高友弘 議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
時間がないので言いますけど、航空法第81条に、基本的には捜索または救助のための特例であれば、場外離着陸場以外でも、ヘリポートでないところでも降りてもいいですよとあるんですよ。
当局は、もともとヘリポートとして申請して設置するヘリポートと緊急用のヘリポートがよく分かってないんですよね。
このままいってしまうと、言葉だけの安全安心だけでいってしまって、実質救えない、人の命を軽視した病院になってしまいます。
これは本末転倒でありますし、ぜひその辺のところについて考えるためにも、もう一度再考していただいて、実施設計をやり直し、もう一度駐車場の上にできないかとか工夫をしてもらって、なおかつそれをいろいろな公共建築物を建てるときには、危機管理監というちゃんとした知識と、ちゃんとした知識と言ったら失礼ですけど、いろんな経験を持った人を会議に入れて、今後設計をするようにしていただきたいと要望して終わりたいと思います。