令和02年(2020年)9月定例会 一般質問
◆大山孝夫 議員
どうもお疲れさまでございます。自民党会派の大山でございます。
実は、明日9月10日はうちの次男の3歳の誕生日でございます。3歳というと、ちょうど選挙期間中はその子供はおなかの中にいて、妻とその子供はおなかの中で非常に苦労をかけたなと。今も夜遅く帰ってきたり、本当に感謝の念に堪えないんですけれども、その子たちに、妻も含めて恩返しができるとすれば、やはりこの那覇市がよかったなと思うのが、私の今の職責でもありますし、そういったことだと思っておりますので、今日はそういった視点で質問させていただきたいと思います。
さて、令和元年、房総半島台風から1年が経ちました。今年は新型コロナウイルス、台風9号、10号は那覇市内、県内外に大きな被害を与え、その被害はまだ癒えることがありません。被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになった方に御冥福をお祈り申し上げます。
ウイルスを含めた自然の脅威を改めて思い知ることとなりました。自然の脅威に対してしっかりと準備と対処を行う必要があると、私も再認識をするところでございます。
それでは、発言通告書に基づき質問をいたします。
1.那覇文化芸術劇場なはーとについて。
那覇文化芸術劇場なはーとの運用構想について教えてください。
2.スポーツ政策について。
那覇市民のコロナ環境下における健康確保のためのスポーツ政策について教えてください。
3.健康歯科政策について。
65歳以上の高齢者歯科に対する那覇市の考え方についてお願いします。
○桑江豊 副議長
比嘉世顕市民文化部長。
◎比嘉世顕 市民文化部長
まず御質問の1番目、那覇文化芸術劇場なはーとの運用構想についてお答えいたします。
那覇文化芸術劇場なはーとは、約1,600席の大劇場を有し、1階席、2階席のみを利用することで約1200席の劇場としても利用ができます。
また、最大300席の小劇場は、レイアウトを変更することで約260席の劇場や平土間としても利用ができることとなっております。
そのほか創造機能としてスタジオや練習室などを備え、令和3年秋頃の開館を予定しており、開館後当面は直営での運営を予定しているところでございます。
○桑江豊 副議長
山内健教育委員会生涯学習部長。
◎山内健 教育委員会生涯学習部長
御質問の2番目、スポーツ政策についてお答えいたします。
スポーツ基本法では、スポーツは心身の健全な発達、健康及び体力の保持、増進、精神的な充足感の獲得、自立心、その他精神の涵養等のために個人または集団で行われる運動競技、その他の身体活動であり、今日国民が生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営む上で不可欠なものとなっているとうたわれております。
本市教育委員会におきましても、そのように認識しているところでございます。
一方、新型コロナウイルス感染症の環境下におきましては、命を守ることを最優先に考える必要があり、教育委員会ではスポーツ庁、日本スポーツ協会及び沖縄県から発出されているガイドラインや通知、他自治体の状況等を踏まえ、スポーツ行政に取り組んでいるところでございます。
しかしながら、コロナの環境下にあっても身体的、精神的な健康を維持する上では体を動かしたりスポーツを行うことは必要なことであり、今後はコロナと向き合い、新しい生活様式を実践し、感染防止対策を徹底しながら、運動やスポーツ活動を行っていくことが寛容であると考えております。
今後、市民の皆様が安全安心な環境の下、運動やスポーツ活動が実践できるよう、有効な手段、方策を研究、検討し、実施してまいりたいと存じます。
○桑江豊 副議長
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
御質問の3番目、健康歯科政策についてお答えいたします。
高齢者の歯やお口の状況としましては、虫歯や歯周病による歯の喪失、歯を喪失することによる噛む力や食べる機能の低下が認められます。
さらに、食べる機能の低下による誤嚥、唾液の量が減少することによるお口の乾燥や活舌の悪化等が認められる場合もございます。
本市におきましては、健康増進計画「健康なは21(第2次)」の歯・口腔の健康の取組において虫歯予防の効果的な方法として、歯磨き、甘味料の制限、フッ化物の応用を周知・啓発しております。
さらに、自覚症状がなく進行する歯周病の予防のため、1年に1回の定期的な歯科健診の受診を勧奨しております。
健康増進課では、小中学生の永久歯の虫歯予防のため、学齢期におけるフッ化物洗口等モデル事業を実施しております。また、成人の歯周病予防のため、40、50、60、70歳を対象に健康増進法に基づく歯周病健診を実施しております。
市民の皆様一人一人がかかりつけ歯科医を持ち、定期的な健診を受けることで虫歯や歯周病の予防、歯の喪失防止に心がけていただけるよう、周知啓発に努めてまいりたいと考えております。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
ありがとうございました。
まず、なはーとのほうから質問したいと思います。なはーとは、以前は新芸術文化発信拠点と言われた。新市民会館というふうには議場のほうでもいろいろ議論ありましたけれども、その建築費が150億円以上もかかることから、市民の多くからも多くの疑義がございました。
審議未了ともなりましたけれども、久茂地小学校での小ホール付市民会館建設計画の見直しを求める陳情も出ましたし、自民党会派は当時那覇市の財政を鑑みた際、今回の新型コロナウイルス、そして災害とか、予測できない緊急事態に財政出動ができるよう財源を確保しなければならないと訴え、建築に対しPFIの提案や財源支出を極限できるよう提案させていただき、そしてまた慎重な審議を求めたため、他会派などと歩調を合わせましたけども、残念ながら御理解を賜れず、そのまま建築となりました。
しかしながら、今、建築が決まるとなった場合については、市民にとって負担が少なくかつ利益は大きく、その効果が大きいように、一緒に考えて前向きに進めたいと思っておりますので、ぜひとも当局としても誠意のある答弁のほうをよろしくお願いします。
それでは、具体的な質問に入ります。
芸術監督制度は御存じでしょうか。もし御存じであれば説明をお願いします。
○桑江豊 副議長
比嘉世顕市民文化部長。
◎比嘉世顕 市民文化部長
お答えいたします。
平成29年3月に策定いたしました管理運営基本計画において、芸術監督等の文化芸術専門職についての調査検討を行っております。その中で、芸術監督につきましては、劇場における担当分野の芸術面での責任者として、劇場の理念に基づいた作品の制作と各公演の責任を負う者として整理をしております。
また、なはーとの特性を最大限に発揮しながら施設の県内外への発信力を高めるため、昨年度から新文化芸術発信拠点施設開設準備業務総括としてプロデューサーを配置し、令和3年度の開館に向け現在準備を進めているところでございます。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
今説明がありました作品の制作と公開の責任を負うということで、本当にこの劇場の運営をどうするのかという具体的なプロパーがやるといったところであります。
先ほどプロデューサーを設置と言いましたけど、プロデューサーと芸術監督というのは時間がないので説明しませんけども、その特異性というのは非常に違うものがございます。
それでは、この芸術監督制度を設置している公共ホールというのは、日本にほかにあるのでしょうか。教えてください。
○桑江豊 副議長
比嘉世顕市民文化部長。
◎比嘉世顕 市民文化部長
お答えいたします。
管理運営基本計画策定時点における調査におきましては、14の公共ホールにおいて芸術監督の設置事例を確認しております。東京芸術劇場や世田谷パブリックシアター、新潟市民芸術文化会館といった事例がございます。
本市と人口規模の近い公共ホールの事例といたしましては、まつもと市民芸術館がございます。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
ありがとうございます。
数多くある公共ホールの中でも14、今はちょっと増えて20弱といったホールしか使っていない中で、やはりこの沖縄という場所が、観光そして人をつくる面でも非常にいい環境であるため、芸術監督制度というのを使ったらどうかという御提案になっております。
その中で、観光といったようなところが那覇市内では非常に大きなところになりますけども、経済観光部長にお尋ねしたいと思います。
経済観光部では、なはでナイト開発事業調査業務というので、予算をかけて調査をしたわけでありますけども、ナイトタイムエコノミーという夜の環境づくりというのがありました。
それにおけるなはーとの活用というのは考えていらっしゃいますでしょうか。
○桑江豊 副議長
休憩します。
(午後2時4分 休憩)
(午後2時5分 再開)
○桑江豊 副議長
再開します。
名嘉元裕経済観光部長。
◎名嘉元裕 経済観光部長
ナイトタイムエコノミーの活用の形で、なはーとの施設の運用等をどう考えるかというような御質問だったと思いますが、ナイトタイムエコノミーにつきましては、那覇市としても、非常に観光コンテンツ、観光地としての魅力があろうかということで、これまでにも、これから取組を進めてまいりたいという答弁をこれまでもさしあげてきました。
今回のなはーとの施設の開館につきましては、これから設置条例等で時間等の関わりも出てこようかと思います。ナイトタイムエコノミーとの関わりでの館の活用、施設の活用につきましては、今後どのような形ができるのかというのも含めて、これは検討が必要かなというふうに考えているところでございます。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
夜の観光やナイトタイムエコノミー、その調査報告書を見させてもらいましたけども、ほかの例えば韓国であったり、タイであったり、同じような事業もできるのではないかというのは、非常によく見られました。
それでも、やるためにはやっぱりいいコンテンツを持ってこないと、なかなか観光客、そして市民の方も見ていただけないわけでございます。
その中で改めて質問したいと思います。ナイトタイムエコノミー、もしくは夜の観光なども含めて、芸術監督制度はどのように効果があると思われますか、それともないと思いますか。
○桑江豊 副議長
比嘉世顕市民文化部長。
◎比嘉世顕 市民文化部長
お答えいたします。
芸術監督制による夜の観光や沖縄の芸術発展への効果としては、まだ我々も研究が足りなくて未知数の部分もございますので、今後先進事例も参考にしながら調査研究を重ねてまいりたいというふうに考えてございます。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
本当はこういうのは建てる前から、ほかの公共ホールに聞いたら、こういうのは大体3年前ぐらいから準備室を立ち上げてやっていくというのがあるので、今の那覇市の準備体制というのは非常に遅いと思います。
これについては、早めにどのような運用方法をもっていくのかといったようなことをしていかなければ、実際市の負担が文化投資額で3億9,000万円かかるというふうに言われて、これを減らしたり、市民に対してどういうふうに活用するかというのを具体的に早くスケジュールを立てて考えていただきたいと思います。
それでは、次の質問にまいります。奥武山陸上競技場の件でございます。
まずスポーツとの関係性について確認しますけども、青少年教育におけるスポーツとの関係性について教えてください。
○桑江豊 副議長
山内健教育委員会生涯学習部長。
◎山内健 教育委員会生涯学習部長
お答えいたします。
スポーツ基本法では、スポーツは次代を担う青少年の体力を向上させるとともに、他者を尊重しこれと協同する精神、公正さと規律を尊ぶ態度や克己心を培い、実践的な思考力や判断力を育む等、人格の形成に大きな影響を及ぼすものであるとうたわれており、教育委員会としても同様に認識しております。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
それでは、地域の人々におけるスポーツとの関係性について教えてください。
○桑江豊 副議長
山内健教育委員会生涯学習部長。
◎山内健 教育委員会生涯学習部長
これもスポーツ基本法でございますけれども、スポーツは人と人との交流及び地域と地域との交流を促進し、地域の一体感や活力を醸成するものであり、人間関係の希薄化などの問題を抱える地域社会の再生に寄与するものである。さらに、スポーツは心身の健康の保持増進にも重要な役割を果たすものであり、健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠であるとうたわれております。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
それでは、県のコロナの緊急事態宣言下で奥武山陸上競技場が閉鎖されておりました。これで市民の方から、陸上競技場は3密にならないので開場してほしいというふうな要望はございましたでしょうか。
○桑江豊 副議長
山内健教育委員会生涯学習部長。
◎山内健 教育委員会生涯学習部長
そのような要望はございました。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
ちょっと視点を変えまして、奥武山陸上競技場の開場、閉場については、那覇市について権限がございますでしょうか。
○桑江豊 副議長
山内健教育委員会生涯学習部長。
◎山内健 教育委員会生涯学習部長
お答えいたします。
奥武山陸上競技場は沖縄県の施設でございまして、那覇市には権限はございません。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
前の質問で、那覇市民から要望があったということだったんですけれども、県に対して何らかのアクション、そういうのは取られたでしょうか。
○桑江豊 副議長
山内健教育委員会生涯学習部長。
◎山内健 教育委員会生涯学習部長
特に取ってはおりません。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
なぜ申入れとか、電話とか調整とかしなかったんですか。
○桑江豊 副議長
山内健教育委員会生涯学習部長。
◎山内健 教育委員会生涯学習部長
休憩お願いします。
○桑江豊 副議長
休憩します。
(午後2時10分 休憩)
(午後2時10分 再開)
○桑江豊 副議長
再開します。
山内健教育委員会生涯学習部長。
◎山内健 教育委員会生涯学習部長
依頼を承った時点におきましては、県の緊急事態宣言の期間中でございましたので、県の警戒レベルの第4段階でございまして、本市の体育施設も閉鎖していたことなどから、奥武山陸上競技場への開場につきましては、沖縄県への申入れは行っておりません。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
一番最初の答弁の中で、コロナと向き合い、感染防止対策を徹底し、スポーツを行っていくのは肝要であると言われて、スポーツ基本法の青少年教育に対しても重要である、地域の人に対しても重要であると。
そして、文科省のホームページに、教育委員会制度について、教育委員会制度の意義ということで、その中の項目の1つに、地域住民の意向の反映といったようなことが書いておりますけども、意向を反映する、つまり意思を伝えるということは重要だったんじゃないんですか。
部長もそのとき、こういう事象があったというか、そのとき存じ上げておりますか。開けてほしいという意向があったというのを。
○桑江豊 副議長
山内健教育委員会生涯学習部長。
◎山内健 教育委員会生涯学習部長
意向は後からお伺いいたしました。
今のお話ですけども、沖縄県には申入れを行いませんでしたけども、私どもとしては、常日頃からスポーツ活動を実践して、スポーツを楽しんでいる市民の方々にとっては、スポーツは日常生活の一部でございます。
そう思うと、このように思うような活動ができない状況では大きなストレスであって、市民のスポーツを推進していく私どもとしましては、そのような市民の思いを受け止めて、また本人に対しては、県や本市の体育施設等を閉めている理由等を丁寧に説明して、また県に対しては、そのような市民の思いがあるということを伝え、情報を共有するような対応が必要であったかと反省しております。
今後は、そのような市民の声をしっかりと受け止めて対応してまいりたいと考えております。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
素直に謝罪をしてもらって、それはいいと思います。
しかしながら、今部長のほうの耳には入ってなかったということがあるんですけども、ぜひとも教育委員会だけではなくて、市長部局のほうも、市民の方はなかなか市役所に来ることがない中で、もちろんコロナの環境下で忙しいのは分かってますけど、1回の接触を失敗してしまうというか、間違ってしまうと、役所は何もやってないと、市民の言うことを全然聞かないんだと、私たち議員もよく言われますよ。
もちろんしっかりやっている職員さんもいる、会計年度職員さんもいるのも存じ上げておりますけども、1人の市民の方が、もしくは那覇市で働いている方が、その一瞬の接触で、このような形で何も動かなかった、何もやらなかったと言ったら、これはもう那覇市としてはもうだめなんだといったようなことを言われるのは、今回の件を前向きに捉えて、ぜひとも市民の方々に対する最高のサービスをするのは役所なんだといったことについては強くお願いをしたいと思います。
最後に、いろいろ目標とか設定をしておりますけども、その中で、目標というのを達成するんだと、もしくは掲げる理念というのを達成するんだというようなことが、今回教育委員会には足りなかったような感じを私は受けています。
そこで教育長に、この件についてどのように考えているか、ちょっと発言をいただければお願いします。
○桑江豊 副議長
田端一正教育長。
◎田端一正 教育長
コロナ環境下にありましても、身体的・精神的な健康を維持する上で、体を動かしたりスポーツを行うことは大変重要なことであると考えています。
市民の皆様にあっては、今般の外出自粛等もあり、運動不足による体調不良、生活リズムの乱れなど、健康への影響が懸念されているところであります。
命を守ることと健康の維持増進ということ、この両方をしっかり市民の皆様に提供していかなければならないことと考えています。
教育委員会といたしましても、今後関係部局、特に今回の場合は沖縄県でありますけれども、関係機関と連携、情報交換を行い、市民の皆様が安全、安心な環境の下で運動やスポーツ活動ができるよう、有効な手段・方法を研究・検討し、推進してまいりたいというふうに考えています。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
ぜひともそのように、推進という言葉が実行に移るようにやっていただきたいと思います。
それでは、時間がないので次の質問にいきます。歯科の部分でございます。
以前、私議会でも資料をスライドで提示したんですけども、歯周病の悪化は、糖尿病や肥満、動脈硬化、心疾患、肺炎などの健康リスクの増大に関連はあるのでしょうか。
関連があれば、むし歯や歯周病を予防することが医療費抑制につながるのではないかというふうに思ってます。当局の見解を求めます。
○桑江豊 副議長
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
むし歯や歯周病の予防が、生活習慣病など体全体の健康に影響はあるものと考えております。
ですが、これが直接医療費の抑制に影響があるかどうかについては、関連はあるとは思うんですけれども、この辺は医学的根拠や研究論文、報告等、そういったデータを確認する必要があると思います。そういった確認についてはまだできてないところでございます。
当然、歯科の医療費の抑制にはつながると考えております。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
前のときは医療費の抑制につながりますというような答弁をいただいているんですけども。
というのは、なぜかというと、もちろん今書いてあった糖尿病、肥満、動脈硬化、心疾患、肺炎などにかからなければ、その分手出しがなくなりますし、病院へ行かなくてもいいので、例えば国保とかの財源、税で補う部分についてもかからなくなるというので、単純に言うとかかりませんというようなことを前回答弁をもらったんですけど、ちょっと前回とは一貫性がないかなと思います。
今回、同様の内容のものが陳情で上がっておりますけども、その中で、高齢者の定期的な、新規歯科健診の実施は可能かといったようなものがありました。
那覇市は、歯周病健診を40から70までの10歳刻みで生涯4回であるのに対して、浦添市では、歯周病疾患健診として35、40、45と70歳まで5歳刻みで生涯9回も行えるようになっています。
健診は経済格差による健康格差是正に大きな影響があると言われておりますけども、那覇市でも同様に拡充することは可能でしょうか。
○桑江豊 副議長
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
御質問は、歯科健診事業と、あともう1つ歯周病健診の2つについて述べられていたと思います。
まず、高齢者の歯科健診事業につきましては、根拠となる法令がないことや、本市の財政状況から新規事業として実施することは現時点では厳しいと考えております。
それから、歯周病健診についてですが、国の健康増進事業実施要領に基づき実施しておりまして、その対象年齢が40、50、60、70歳となっております。
議員御提案の対象年齢の拡充につきましては、例示のありました浦添市などを参考にしながら、調査研究してまいりたいと思います。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
陳情にももう1つありましたフッ化物の応用、活用というのは、口腔環境に非常に大きな効果があると言われております。また、費用も安価であります。
その効果性は大いに期待があるものですが、先ほど新規の歯科健診事業については難しいという答えがありましたけど、その新規の事業、もしくは既存の歯周病歯科健診で、希望した人についてはフッ化物の応用もしくは活用というのは、できる可能性はあるんでしょうか。
○桑江豊 副議長
長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長
成人や高齢者に対するフッ化物洗口につきましては、本市の歯周病健診に追加して実施することができるかどうか、関係部局と調整してまいりたいと思います。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
これも先ほどの教育委員会の話と一緒なんですけれども、健康なは21の中間報告では、歯周病を有する者の割合は、D判定で悪化傾向なんですよ。
例えば那覇市の事業というのは、いろんな予算を使って、要は事業を立てて目標を立てるわけです。健康なは21も私たち議員が一緒になってつくっていきました。
その辺の目標を達成する具体的な方策というのをつくっていかなければ、結局つくっただけの目標というのは全く意味がないわけですよね。ただのスローガンですよ。
そうではなくて、確実にそこに一歩一歩近づいていくためには、途中、財源の話もありましたけど、財源がないんだったら、そもそも今さらの話をするなと言うかもしれないですけども、なはーとも規模縮小すればよかったという話にもつながるんですよね。
やはり我々は、今ある中、そして今ある財源でどうステップアップをしていって、1個1個目標を潰していくか、そして市民を、那覇市を、そして子供たちを、那覇市で生まれてよかったってつくれるかが、勝負しないといけないところなんですけれども、今の那覇市であれば、先ほど浦添のほうが健診いっぱいできて、健康格差、ほかの福祉の関係も浦添のほうが優れているところがあります。那覇市ももちろんガイドヘルパー制度など、大いにやっていただいたところもありますけれども、まだまだ足りないところがある。そして、市民のことを言ったとしても受け付けてもらえない。
このままでは、那覇市としてはやはり弱いし、おかしいんじゃないかと言われるのを払拭するためには、当局も、議員の言ったこととか、市民の言ったことを真摯に受け止めてやっていただきたいと思います。
最後に、市長にできれば答弁をいただきたいんですけども、これから那覇市、コロナ環境下でも交付金とか、子供の教育に対して積極的に前に進めるというのと、これから市民要望とかそういうのを含めて市政運営をしていっていただきたいんですけども、意気込み等あればお願いします。
○桑江豊 副議長
城間幹子市長。
◎城間幹子 市長
お答えいたします。
今、議員御提案の行動というのか、それのお話がありましたけれども、おっしゃるとおり那覇市をつくっていくにはどうしたらいいかということで、我々行政担当のほうもそれに見合った形で考え、立案しということをやっております。
市民の意見であるとか、あるいは議員の皆様方の御提言に関しましては、受け止めて、条例等々、法令等々で適合するようにというような形で、様々な形で考えて推進してまいりたいと基本的に思っております。
○桑江豊 副議長
大山孝夫議員。
◆大山孝夫 議員
終わります。