令和 03年(2021年)11月定例会 議案質疑

◆大山たかお 議員 
通告に基づき、質疑をさせていただきます。
市民の方も見ていらっしゃいますので、報告第51号について御説明をしたいと思います。
質疑の中にも書いておりますけれども、那覇市については、そもそも契約のもともとの金額の100分の5以内、そしてその額が最大1,000万円以内については専決処分ということで、議会が後からいいですよという同意をすることができる制度がございます。
その中で、今回の報告第51号の工事請負金額の変更につきましては、もともと令和2年12月22日に議会でも議決をされておりますけれども、高良小学校屋内運動場改築工事、体育館の工事の建設がございました。
それを株式会社照正組が落札し、建設中に工事の変更の必要が生じたため、293万8,100円を専決処分として変更しております。
これを今回の議会で、報告を受けて、同意するかしないかという流れになるんですけど、その提案理由の中で、杭工事及び基礎工事において、当初、計画していた杭基礎施工位置の深くに地中埋蔵物が見つかり、撤去、移設が困難だったことから、杭の位置、杭本数及び基礎形状の変更を行う必要が生じたこと等により、増額変更を行ったという説明がございました。
児童生徒、特に学校でございますので、これは周辺の住民の方に説明をしましたら、ちょっと不安だということがございましたので、質疑をさせてもらいます。
(1)地中埋設物とは何だったのでしょうか。
(2)どのぐらいの深さにあり撤去は無理だったのでしょうか。
(3)工事敷地はもともと学校の土地であったのでしょうか。お願いします。

○久高友弘 議長 
小嶺理教育委員会生涯学習部長。

◎小嶺理 教育委員会生涯学習部長 
大山たかお議員の御質疑(1)~(3)についてまとめてお答えいたします。
高良小学校屋内運動場改築工事は、旧高良小学校校舎跡地において実施されており、工事敷地は以前より那覇市有地でございます。
今回見つかった地中埋設物については、地盤面から4.2mまでの地点と、6.8mまでの地点、合計2か所で磁気反応がありましたが、旧校舎の杭位置と同位置であったことから、既存杭撤去時に残った金属くずであると判断しております。
深度が深い位置にある埋設物を撤去する場合、仮設工事等撤去費用が高くなるほか、全体工程に影響が出ることから、杭位置、本数及び基礎形状について変更を行い施工しております。

○久高友弘 議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
ありがとうございました。
地中埋蔵物ということで、沖縄であれば、不発弾等もありますので、その辺については、非常に気にされていることです。
質疑が2つありまして、1つ目が金属くずということで、今の答弁でいきますと判断したということで、確認をされてないということであります。
ただ、学校については、不発弾の地中の金属探査をやっておりますので、これについては、不発弾ではないということは答弁いただきたいことが1つ。
2つ目が、過去3年間において、教育委員会において議決事項に該当する中で、建築改築工事を、何件発注し、その中の内、何件このような専決処分があったのが教えてください。

○久高友弘 議長 
小嶺理教育委員会生涯学習部長。

◎小嶺理 教育委員会生涯学習部長 
御質疑についてお答えいたします。
まず1点目、不発弾ではないかということでありますが、先ほども答弁しましたが、磁気探査で、磁気反応がありました地点が、旧校舎の杭位置と同位置にあることから、撤去時の残った金属くずであると判断しております。その位置であるということです。それで不発弾ではないというふうに認識しております。
教育委員会における令和元年度から令和3年度までに発注した議決事項に関する建築改築工事は13件あり、その内、発注工事1件につき、2回専決処分を行っている案件もあることから、専決処分件数は14件となっております。

○久高友弘 議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
最後の質疑の前ですけど、先ほど山川典二議員からありましたように、こういうような変更というのは、非常に今も13件中、複数件、14件というのはあるのは、非常に大きいと思います。
最初の質疑の中では、もともと那覇市の土地であったということは、ある程度今回の件については、地盤ではないのですけども、ある程度予測の範疇ができた範囲内、もしくは調査が足りなかったのではないかなというのは非常に思います。
これは例えば、軟弱地盤とかであれば、その分、工事の変更の時間もかかる、施工時間もかかる、もしかしたら、今、特に金属等も高くなっておりますので、その分金額が高くなるとかいうふうになれば、もちろん最初にまとめてもっとわかっていれば、この専決なのか、補正で増額なのかを置いておいて、予算がかかる部分が少なくなるというのがあります。
もう1つの問題は、今回の市民会館もそうですし、公設市場もそうですけれども、この時に向かって頑張るんだと。この時、例えば、今年の5月に向かって頑張るんだというふうに、結局、市民会館も頑張っていますけど、ずれたり、市場もこの時に向かって頑張るんだと思って、頑張っていた人の希望や心をくじくところもあります。
先ほど、山川議員からもありましたように、責任は誰なんだと。もちろん市側の時もあるでしょう。もし万が一の杭工事も抜くときに、やり方が失敗していたんだったら、もちろん業者の失敗ですが、それについては、先ほど答弁ありましたけれども、どっちの失敗か、もしくは天変的なものかと、たくさん理由はありますけれども、そこでお金を入れて、じゃお金を払えばいいでしょうというふうになるかもしれませんけど、そのお金の元々の出どころというのは、やはり市民の皆さんの税金であります。
今回については、293万8,100円ということで、那覇市の財政規模からすると、すごい莫大とは言いませんけれども、ただ、金額の293万8,100円というのは、コロナ禍の環境下においては、皆さんにとっては非常に大きな金額でありますし、私も293万というのは本当に大きいなと思う金額であります。これが専決だからいいんだというわけではございません。
その中で、質疑の本質に入っていきますけれども、事前の調査やチェックが本当に甘かったのではないか。このことによって、公共工事自体が13件中、14件というのが発生しているのではないかと思わざるを得ないところもございます。
今後、那覇市はセルラースタジアムが間もなく10年を迎えることになって、そろそろ改修工事をしたり、いろいろなところに手を出していかないといけない。セルラースタジアムはナイターが水銀灯だそうで、要はそれが壊れてしまったら巨人軍のキャンプもできないかもしれない。巨人軍のキャンプが来なくなるから、今、これを替えないといけないんだ、あれを替えないといけないんだというのだったらもちろん値段も上がるし、納期も短くなる。そういったものをどんどんどんどん削減をしていかないといけないと思います。
ちょっと横にそれましたけれども、最後の質疑でございます。
高良小学校にかかわらず、先ほどの13件中14件、非常に多いというふうに感じておりますけれども、この高良小学校にかかわらず、基礎杭工事の変更というのは非常に多いです。
設計時に想定できなかったんですか。もしくは事前に那覇市がもっと詳しいチェックをやっていれば、こういうような工事請負金額の変更はなかったのではないでしょうか。
最後、質疑をお願いします。

○久高友弘 議長 
小嶺理教育委員会生涯学習部長。

◎小嶺理 教育委員会生涯学習部長 
再質疑についてお答えいたします。
改築工事を実施する場合、設計時に既存図面等で、埋設物等の確認を行い、また地盤調査において、調査個所数を構造設計者と調整し、支持地盤等の想定を行っております。地盤面下、地中については想定が難しく、既存図面にない不明埋設物がある場合や、支持地盤が想定より異なることなどがあり、変更となる場合がございます。

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