令和 04年(2022年)9月定例会 一般質問

◆大山たかお 議員 
自民党会派の大山でございます。
まず、比嘉啓登議員に警告を与えたいと思います。若者は35歳ではなくて42歳です。私と同じ年です。来年は43歳に上がるものと思います。
質問に入ります。
まず先島周辺における台風12号については、先島周辺に接近し住民の安否について非常に気にしております。被害の極限についてお祈り申し上げます。
また私個人の話となりますが、6月1日に脳梗塞の手術を行いまして、6月28日まで入院をしていました。この手術によって、命の重みやそして健康の大切さなどを、改めてコロナとともに闘いながら私の命を助けていただいた那覇市立病院の医師、看護師、職員の皆様には感謝申し上げます。そのため6月定例会はお休みをせざるを得ず、城間市長を初め副市長及び当局の皆様、久高議長を初め議員の皆様、そして那覇市民の皆様には大変な御心配と御迷惑をおかけしました。この場をもって謝罪をさせていただきたいと思います。いまだにリハビリ中であることもありまして、発言がうまくいかなかったり、言葉が出ずに円滑な質問にならない可能性もあるかもしれませんが、御容赦願いたいと思います。
それでは、発言通告書に基づき質問を始めます。
1.国民保護・防災体制について。
(1)今年度の防災訓練について、よろしくお願いします。

○野原嘉孝 副議長 
仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
1番目(1)の御質問にお答えいたします。
今年度の総合防災訓練は、11月5日土曜日に若狭地区において実施予定であり、所要の感染対策を講じた上で3年ぶりに行うものでございます。本訓練では、沖縄本島近海を震源とする震度6強の津波災害を想定し、津波避難ビルなどへの住民避難訓練指定避難所設置運営訓練等の実施を計画しているところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
ありがとうございます。
昨日も地震があったり、人間の都合で選挙とかいろいろあったんですけれども、台風が今も発生している状況とかありますので、コロナ状況下においての久しぶりの防災訓練ということでありますけれども、私たちの命を助けるためにはやはり訓練というのは必要でありますので、その点はしっかりと計画を進めていっていただきたいと思います。
次の質問です。
今年度の国民保護訓練について、計画があればよろしくお願いします。

○野原嘉孝 副議長 
仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
国民保護訓練につきましては、国の呼びかけに応じ共同で実施するもので、全国の12団体が訓練予定となっております。具体的には令和5年1月21日に他国の弾道ミサイルが那覇市内に落下するおそれがあるとの想定で実施を予定してございます。本訓練は、内閣府、那覇市の共同で実施するもので国民保護に関する情報伝達訓練、図上訓練及び住民避難訓練等の実働訓練を計画しております。

○野原嘉孝 副議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
やはり有事下における国民保護訓練というのも、先ほどの防災と同じように予想できないところで起きたりするものでございます。なかなかそういうような状況が起きないように、国を挙げて平和の協定とかいろいろありますけれども、昨今では日本、沖縄県周辺、台湾、尖閣を含め不安定な状況がある中で、万が一のことに備えてやはり市民、県民の命を守る訓練というのも先ほどの防災訓練と同様に重要であると思います。その中で、国が内閣府、沖縄県、那覇市の共同ということで今回の訓練もしっかりやってもらって、またそれを反映していただきたいというふうに思います。
(3)番目です。那覇市の防災体制について教えてください。

○野原嘉孝 副議長 
仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
従前の総務課の課内室としての市民防災室を平成30年度に防災危機管理課に組織改編いたしました。また、配置職員数についても、市民防災室当時の6人体制から年次的に増員し、現在は10人体制となっております。本市の防災組織体制については、段階的に強化を図ってきたところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
ありがとうございます。
私は、この防災に関してということで、自衛官を辞めて那覇市議会議員に立候補いたしました。その中の一番最初の質問の中でもお伝えしましたように、地域防災マネージャー制度という、警察、消防、自衛隊、海保等防災訓練を行ったOBの方を採用して、半分の賞与、給与というか俸給につきましては国から半分お金が負担してもらえるというものがあります。この地域防災マネージャーを活用した防災危機管理監の検討状況について、昨年度の議会では非常に前向きな回答を得られましたので、今それがどのようになっているのか教えてください。

○野原嘉孝 副議長 
仲本達彦総務部長。

◎仲本達彦 総務部長 
本市の災害対応力強化及び向上のため、消防・防災分野に知見のある前消防局長を防災危機管理アドバイザーとして委嘱いたしました。今後は広く災害応急対策や防災に関する助言を求めることとしております。
なお、防災危機管理監の設置に向けては、ただいま御紹介のありました国の補助等諸条件の整理を図りながら、設置に向け引き続き鋭意取り組みを進めてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
47都道府県の中で沖縄県だけが県の職員としてこういう制度をやっていないと。豊見城市のほうはやっておりますけれども、やはり今のようなコロナの財源が厳しい状況の中で、市役所としても人員の増員そして国からの交付税の申請、実用的な組織改編など、様々な準備や調整が多いことは様々なことで理解をしております。早めに組織改編の条例制定だったり、それに伴う運用方法、そして人員の公募などをぜひ早めに行っていただきたいと思います。この部分については、要望のみお伝えして次の質問に入りたいと思います。
2番、児童生徒の県外大会の参加について。
県外大会の補助制度が改正されましたが、さらに手厚いケアなどをすることはできるんでしょうか。

○野原嘉孝 副議長 
小嶺理教育委員会生涯学習部長。

◎小嶺理 教育委員会生涯学習部長 
お答えいたします。
児童生徒が、スポーツ競技や文化的活動において優秀な成績を修め、県代表として県外大会に派遣される際に、航空運賃実費額の半額及び宿泊料1泊4,000円を上限として2泊までの補助を行っております。令和2年度からは、準要保護世帯の児童生徒を対象に航空運賃を全額補助とするなどの改正を行い、拡充に取り組んでいるところでございます。さらなる補助の拡充につきましては、財源などの課題もあることから、どのようなことができるか研究してまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
これを私が要望したときには、宿泊数を延ばしてくれとか現地で使うバス代が含まれないとか、空港が近い会場でしたらいいけどバス代が含まれない、電車代が含まれない。そして先ほど部長からありましたように2泊までといったことで、勝てば勝つほど赤字になっていくというような状況もあるということで、できれば大会参加費の全額無償化という、ちょっと全額無償化というのは現実的にはちょっと厳しいとは思いますけれども、無償化を目指して大幅な補助を要望しました。
まずは、先ほど答弁にありましたように、令和2年度からは準要保護世帯の航空運賃半額を全額にといったところに関しては、非常に感謝を申し上げたいと思います。引き続き補助体制の拡充を要望して次の質問にまいります。
8月はかなりの多くのPCR陽性者が御存じのように確認されました。熱中症の患者などの搬送も大変だと思います。
そこで3番目。コロナ搬送体制、消防の患者搬送体制について教えてください。

○野原嘉孝 副議長 
比嘉義樹消防局長兼総務部参事監。

◎比嘉義樹 消防局長兼総務部参事監 
お答えいたします。
沖縄県医療非常事態宣言が発出された第7波において、救急出動が大幅に増加したことから、適切な救急業務を維持するため、また、救急隊員の労務管理の観点から令和2年5月に策定しました感染症に対する行動計画に基づき、令和4年7月26日から8月14日までの20日間、非常用救急車を使用し、通常の7隊運用から一時的に1隊増の8隊運用としたところでございます。

○野原嘉孝 副議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
1隊増隊したということで、出動件数の影響、そして隊員の疲労度も安定した搬送にも必要になると思います。そのあたりどうであったのか、効果について確認をさせてください。

○野原嘉孝 副議長 
比嘉義樹消防局長兼総務部参事監。

◎比嘉義樹 消防局長兼総務部参事監 
お答えいたします。
令和4年7月26日から8月14日までの間、増隊分を含む8隊の出動件数は、1,549件で1日当たり1隊の出動件数は平均9.7件となります。これを通常の7隊体制で運用していた場合は、11.1件となることになります。増隊したことで、1隊当たりの出動件数が減少したことにより隊員の疲労度の軽減には一定の効果があったものと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
ありがとうございます。
1隊増隊が隊員に対する11.1から9.7件ということで好影響を与えたことは理解をさせていただきました。救急隊員に対してケアができたのか、それ以上のケアができたのか非常に気になります。
新型コロナウイルスや熱中症患者の対応、一時的に緊急搬送を患者を、要は現場で搭載して、そのまま病院などに運ぶことをした場合、そこからまた消防署に戻って来ると思うんですけれども、帰って来る前に再出動などをする、かなり厳しい環境であったのではないかなというふうな推察をします。そういった場合、救急隊員は、各消防署に戻ることなくずっと患者さんに対するケアなどをしていると、救急隊員の方の食事やトイレなどの心配がありますけれども、その辺りはどのようにしていたんでしょうか。

○野原嘉孝 副議長 
比嘉義樹消防局長兼総務部参事監。

◎比嘉義樹 消防局長兼総務部参事監 
お答えいたします。
消防局では、弁当や飲み物の買い出しのため、コンビニなどへ立ち寄ることは、平成26年度から認めておりましたが、今般、連続出動でなかなか食事の時間が確保できない状況が続いたことから、職員への周知やホームページなどを通して広報し、市民の皆様方へ御理解を求めるとともに救急隊員の負担の軽減を図ったものでございます。

○野原嘉孝 副議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
ありがとうございます。
当局として救急隊員については、そもそも現在の部隊数7隊運用では足りないということで、10隊にしないといけないということは答弁を以前いただきましたけれども、当局として救急隊を10隊に増隊する事業について、どのようにするのでしょうか。また、地域の方からは、先ほど答弁でいただいたコンビニの利用といったところで、コンビニに公的機関というか、救急車が来ることによって守られているんだというような安心するような気持ちだったり、治安がよくなるのではないかという声も聞こえます。また、アメリカとかについても、そのまま警察官だったり消防だったりそのまま救急がコンビニ、スーパーを使うこともあるそうでございます。
なので、今回広報したということでありますけれども、住民そしてコンビニを含む店舗への理解促進のために、より広報だったり、運用体制というのを検討してみてはいかがでしょうか。

○野原嘉孝 副議長 
比嘉義樹消防局長兼総務部参事監。

◎比嘉義樹 消防局長兼総務部参事監 
お答えいたします。
令和5年度から運用開始予定の(仮称)小禄南出張所につきましては、将来的に救急隊を配置できるよう救急車の車庫や救急隊員の仮眠室を整備する予定でございます。
今後、救急隊の増隊に関しては、消防局で作成した定員適正化計画に基づき、救急隊増隊計画を盛り込んで計画的に増員ができるよう関係部局と調整してまいります。
また、救急車などが弁当や飲み物の買い出しのため、コンビニなどへ立ち寄ることにつきましては、今後も引き続き消防局のホームページやSNSなどに掲載してさらに周知に努めてまいりたいと考えております。

○野原嘉孝 副議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
増隊に関しても、先ほどの地域防災マネージャー制度と一緒で整えていかないといけないところが多々あります。運用も変わるところもあるので、その辺については隙のない、さらに重厚な救難体制というのが若干あればいいのかなというふうに思いますけれども、これは部局全員一丸となってやるべきことかなと思います。
また、コンビニの立ち寄りもさらに広報してもらって、気をつけないといけないのが、守っているからスーパーやコンビニに行きますよではなくて、やっぱりそこら辺についても、地元の方の小売店の方の理解というのも取っていかなければいけないかなというふうな部分については、気をつけていただきたいと思います。
今日は短くなりましたけれども、あとは所感ということにさせていただきたいと思います。
市長、任期ももう少しとなりました。私が那覇市議会議員に当選した5年前を思い出しますと、当時から市長は城間幹子市長であり、私にとっては議会の校長先生というような立場だったと思います。
いろいろな政治信条として意見を激しく対立したとも私は思っております。城間幹子校長に対して、代表質問、一般質問で多くかみつき、不良生徒のようなものでもありましたけれども、本日、私の質問によって共有できる問題もあり、そして私の質問を通じてお伝えした、那覇市防災組織の拡充、ガイドヘルパー制度の運用の柔軟化、通学時のガイドヘルパーの制度の制定、児童生徒の県外大会への補助、子どもの健康歯科フッ化物洗口予算付など多くの事業のことをまさに市民の目線を持って、何が必要かということで一部やっていただいたのは、本当に感謝を申し上げたいと思います。
また、市長に知ってもらいたいと、他市の政策や国の制度などをこの議場を使って、プロジェクターも使って、一般質問内等で授業のようなプレゼンテーションをしたときも実は先生にやるということでちょっとどきどきしていたことも思い出します。
私は、市議になって、防災のために出馬をして変えたいと思ったんですけれども、実際市議になってから子どもの貧困問題を、文字だけではなく実際に困っている方を目の前にして、早期に問題解決をしないといけない、そして環境整備をしないといけないんだなというのは行政をやっている者として思いました。子どもの貧困は親の貧困、この環境を打破するために、生活に必要な資金を含めた援助物資等が今現在すぐには必要ということも理解はしておりますけれども、根本的に解決するためには、将来的に今の児童の貧困状況にある子どもが、学業であれ、スポーツであれ、文化芸能であれ、能力をつけて稼ぐ力が必要だなと。その環境整備は行政しかつくれないというふうに思っております。
城間市長、先ほど県外スポーツの大会で子どものことについて触れました。もし、児童生徒の今後のサポートとかやる機会というものがもしあれば、お伝え願いたいと思います。

○野原嘉孝 副議長 
城間幹子市長。

◎城間幹子 市長 
私は、三十年余にわたる教職の経験あるいは行政組織の長を務める中で、人材こそ全てに共通する財産であるという思いを皆様方と共有しながら、自らの思いにぶれることなく懸命に取り組んでまいりました。その思いから、子ども政策を一丁目1番地に掲げ、いつでも子供の笑顔が輝く元気なまちを目指して頑張ってきたところでございます。
児童生徒の県外大会派遣への支援もその一環であり、大山議員にも後押しをいただき、本市ではスポーツや文化的な活動で優秀な成績を修め、県代表として県外大会へ派遣される子供たちに対して補助を行うことができております。その補助の中における子どもの貧困対策として、就学援助世帯の児童生徒を対象に、航空運賃を全額補助とするという改正を厳しい財政状況の中、積極的に速やかに取り組ませていただきました。
県外大会に派遣された児童生徒の保護者からは、県外に派遣させてよかった。日頃の生活態度や練習に取り組む姿勢に変化が見られたというお声が数多く届いていることを教育委員会のほうから聞きました。私も大変うれしく思っております。
また、ほかにも経済的な理由で将来の道が閉ざされないよう本市独自の給付型奨学金の実施、そして拡充や学習等に通えない子供たちへのまなびクーポンの提供などを行っております。
せっかく大山議員にお時間をいただきました。子供たちに対する所見を述べさせていただきたいと思います。
子供たちは未来です。未来を創る宝であります。夢を持って多くのことにチャレンジをしてほしい。そしてこれからの七転び八起きになるであろう人生に備えて、多くの体験や経験を積んでいってほしいと願っております。
その環境を整え、後押しするのは、大人の役目だと思っております。またその際、気をつけたいのは、古い言葉に、魚を与えるのではなく、その釣り方を教えよというよく使われている言葉がございます。私の経験を述べさせていただきますと、私、学級担任の経験がありましたけれども、学級担任を経験した中で9割が3年生の学級担任でした。1年生が1回、2年生が2回、あとは全て3年の学級担任でございました。
子どもたちの進路決定に立ち会う機会が多くあった。それから得たことは、その言葉は、最後の決断は子供にさせてくれと保護者の皆様に伝えてまいりました。それまでは、言葉のシャワーをたくさんかけてあげてください。お父さんはこう思うよ、お母さんはこう思うよ。先生はこう思うよ、誰々はこう思うよということを、たくさん言葉のシャワーを浴びせていただいて、その中から命令やごり押しではなく、判断、決断の最後の一歩は、本人に踏み出させていただきたいということを申し上げました。大人として意見を伝える、そのことは非常に大事です。いろいろな伝え方があるかと思います。重ねて申し上げますが、最後は本人の決断、あるいは判断。大会に出たい、何々にチェレンジしたい。こうしたいという本人の決断を後押ししていただきたいと思います。そういうことの練習の積み重ねで、人間として大きく成長していくものと私は考えております。子供たちの未来、将来が輝けるものとなるよう、見守る大人、私たちはできるだけ応援体制を組んで、子供たちの将来を見守りたいと思っております。
私は、これからの社会をつくる子供たちの笑顔が輝き、平等に生きる力を育み、たくましく成長していけるよう任期の最後まで子ども・子育て支援に全力を尽くす所存でございます。
ありがとうございました。

○野原嘉孝 副議長 
大山たかお議員。

◆大山たかお 議員 
私たち大人も少しずつ我慢をして、本当にこのまま沖縄が終わってしまうのを防ぐためには、子供だったりいろいろな人材をつくっていかないといけないというのは、今、市長のお言葉にも十分に改めて認識をさせてもらいました。
城間市長、2期8年間お疲れさまでございました。ただ、まだおっしゃったように任期は残っております。その間は市長であり、いろんな子供に対する施策もできるとは思います。そのためにも、もしできることが少しでもあれば、さらにほかのコロナとかいろんな問題もありますけれども、やっていただきたいなというふうに思います。
私が話すのも変な話ですが、お身体に気をつけて、そしてまた那覇市発展のために引き続き御指導のほうよろしくお願いします。
これで終わります。

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