令和05年(2023年)2月定例会 予算質疑 那覇三大祭

◆大山たかお 議員
議案第22号、令和5年度那覇市一般会計予算について質問させていただきたいと思います。
(1)那覇市が特別に認めた那覇三大祭りに対する補助事業について、以下を問います。
那覇三大祭り制定の経緯についてと関連予算に関する説明をお願いします。

○久高友弘 議長 
末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
議案第22号、令和5年度那覇市一般会計予算中、「那覇三大祭り」の関連予算についての御質疑についてお答えいたします。
現在の那覇三大祭りとしては、那覇ハーリー、那覇大綱挽祭り、琉球王朝祭り首里の3つのお祭りが称されておりますが、本市が正式に条例等で制定したものではございません。
過去においては、三大祭りとして、那覇ハーリー、那覇大綱挽祭り、ジュリ馬祭りが那覇三大祭りとされておりました。そのうち、ジュリ馬祭りにつきましては、「女性の人権を無視したもの」等との女性団体や学校関係者などからの批判が強まり、地元の協力が得られず、本市も補助を中止したことなどから、1989年以降中止されておりました。その後、ジュリ馬祭りに代わり、琉球王朝祭り首里が三大祭りの一つとして数えられるようになり、現在に至っております。
次に、那覇三大祭りの関連予算についてお答えいたします。
那覇ハーリーは、約600年前の国家安泰を祝するための那覇港で競漕されたものを復活した祭りで、本市は、那覇爬龍船振興会に対し、開催経費として600万円を補助しております。なお平成31年度の観客動員数は、3日間で合計約20万2,000人との報告を受けております。
那覇大綱挽祭りは、琉球王国時代の那覇四町綱の伝統を引き継ぎ、ギネス認定登録の大綱による綱挽で、本市は那覇大綱挽保存会に対して、開催経費として1,200万円を補助しております。
なお、平成31年度の観客動員数は、1日当たり那覇大綱挽旗頭行列で約27万人との報告を受けております。
琉球王朝祭り首里については、国王の行幸を再現したお祭りで、本市は、首里振興会に対し、開催経費として400万円を補助しております。
なお、平成29年度の観客動員数は、約4万8,300人との報告を受けております。
本市が補助対象としている祭りにつきましては、琉球王朝時代の文化が継承され、市民参加型の協働によるまちづくりや観光振興に寄与することなどを総合的に判断しております。

◆大山たかお 議員 
ありがとうございました。まず、再質問ということでいきます。
まず、那覇市の三大祭りですけれども、三大祭り以外に那覇市の祭りというのは、地域の祭りもたくさんあります。先日は、永山盛太郎さんが頑張ってもらったさくら祭りもあったことですけれども、そのような地域の祭りの予算については、どのような予算づけがあるのか教えてください。

○久高友弘 議長 
末吉正幸経済観光部長。

◎末吉正幸 経済観光部長 
三大祭りに関する再質疑についてお答えいたします。
那覇三大祭り以外の祭りに対する次年度の予算につきましては、首里城祭り琉球王朝絵巻行列の開催費として、首里城祭実行委員会に対しソフト交付金を活用し200万円を補助しております。琉球王朝絵巻行列は、琉球王国の華やかな光景を一大絵巻行列として国際通りにおいて再現するお祭りで、令和元年の観客動員数は、約2万7,000人との報告を受けております。

◆大山たかお 議員
最後の質問でございます。三大祭り以外にも、首里城祭実行委員会の補助等々、様々な事業を行うことが分かりました。ぜひとも地域を支える賑わいをつくるという面では、非常に重要だと思います。
ところで以前は、最初の質疑にありましたように那覇三大祭りの一つであったジュリ馬祭りというものがあります。これは、以前、平成30年6月定例会でも私のほうが一般質問しましたけれども、ある民俗学の権威の方が当時本に記載をしております。その中では、このような記載がありました。
「辻は、東京の遊郭のような肉欲を目的とする場所とは異なるところであります。そして、歓迎会など、この種の社交界の会合は、地元沖縄ではもっぱらチージ(辻)で開かれることが習慣となっていた。それで地元の教育家でも宗教家でも政治家でも実業家でも辻で宴会を開催していた」と。
ほかには、途中省略しますけれども、「沖縄芸能の大半は、このジュリが担うところのものであった」と言うような記載もあります。
一方、この中に書いている東京の遊郭の話もありますけれども、東京都の浅草で行われる、一葉桜まつりというものでは、教養、芸事、書などを体得しなければならなかった花魁の文化を伝統を継続するために江戸吉原花魁道中の隊列を含んだパレードを行っております。後援には、台東区を初め多くの企業・団体がついております。私がその質問をした後に、平成30年9月には城間市長がジュリ馬祭りの会場において、自らから献花と挨拶を行いました。
どの声を拾って中止または祭りの方向性を決めるのは難しいかと思われますけれども、一部の方からは、首里城祭り自体は問題ないんですけれども、その中で冊封儀式、三跪九叩頭の礼においては、これが沖縄県民が要は土下座をする必要があるのかと言っている方も多くいらっしゃるのも事実でございます。
今年は、コロナの影響も私たちの管理下に入りそうな雰囲気があります。その中では、那覇文化芸術劇場なはーとにおいて、那覇市主催継承のつらなりというタイトルの公演において、第一部については辻のジュリ馬が披露され、2月10日、正月の終わりを示す旧暦の1月20日、二十日正月神事祭では、波の上宮に20年ぶりの奉納ということで、誘導観光を託すだけではない、那覇に文化と伝統として残るものを三大祭りとしては、もしくは四大祭りとしてやることは、那覇市の芸術文化にさらに大事かなと個人的に思っております。
その中で、那覇市の文化芸能をつなげるための来年度予算について説明をしていただきたいと思います。

○久高友弘 議長 
渡慶次一司市民文化部長。

◎渡慶次一司 市民文化部長 
再々質疑のうち、那覇市の文化芸能をつなげるための予算についてお答えいたします。
伝統芸能文化に対する支援事業として、那覇市の指定無形文化財など一定の要件を満たす団体に対して、那覇市伝統文化の継承発展補助金の交付を予定しており、予算額は120万円となっております。
また地域文化にふれあう事業として、市内各地に伝わる民俗芸能の舞台公演である地域文化芸能公演を予定しており、予算額は800万6,000円となっております。

TOP