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指揮官と幕僚

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指揮官と幕僚

<br /> 指揮官と幕僚<br />
指揮官は、幕僚を掌握し、自己の分身としてこれを活用し、指揮の万全を期さなければならない。
このため指揮官は、幕僚に対して自己の意図を明示し、任務を明確に付与して、幕僚の能力を最大限に発揮させるとともに、その活動を組織的に行わせなければならない。
特に上級指揮官は、努めて身を事務の圏外におき、大局の判断に専念できるように幕僚を活用することが必要である。
指揮官(しきかん)・・・[名] 指揮にあたる官職。また、その官職にある人。人々の指揮をする人。特に軍隊で指揮をする人をいう。

幕僚(ばくりょう)・・・[名]軍隊で、指揮官に直属して参謀事務に従事する者。

意図(いと)・・・[名]何かをしようと考えている事柄。おもわく。もくろみ。「相手の意図をくむ」

指揮官と幕僚の解説

指揮官は指揮の中枢、指揮の主体であり、幕僚はその補佐官である。

指揮官が部隊としての行為の結果一切について責任を有するものであることは前項で述べたとおりであるが、複雑、かつ、高度に専門化した航空自衛隊組織の広範な業務のすべてについて指揮官一人が自らこれを処理することは、極めて困難であり不可能に近い

したがって、指揮の成否は、幕僚活用の成否に存すると言っても過言ではない。

古来「優れた指揮官は、幕僚を最もよく活用した指揮官である。」とも言われている。

「指揮官は、幕僚を掌握し、自己の分身として」とあるのは、指揮官の幕僚統御の理想的な姿を述べたのもであり、幕僚は、指揮官の指揮に関しては指揮官の全人格を構成するものであることについて十分留意しなければならない。

また、「上級指揮官は、努めて身を事務の圏外におき」とあるのは、指揮実行のための事務的な準備事項、手続き事項にかかわらないという事であって、綱領-4の精神に相反するものではない。(綱領4・・・こちらをクリック

本文に採用されている意図は内面的なものであり、企図は外面的な意味を有し、意図が十分検討され、とるべき方策として決定された場合に企図となる

すなわち、企図においては方針、指導要領等が明確にされているのが通常であり、意図においては方針、指導要領等が必ずしも具体化されているとは限らない。

指揮官と幕僚の趣旨

指揮官と幕僚の関係性

上記の表は、飛行機を保有している一般的な航空自衛隊の組織図です。この中に「指揮官」と「幕僚」の組織図があるので説明します。

指揮官とは・・・「緑色」で示された「団司令」、「飛行群司令」「整備補給群司令」「基地業務群司令」、「各隊長」が指揮官といいます。指揮官は「部隊の決心(判断の中核)」と呼ばれ、部隊が動くための企図を示すものです。

幕僚とは・・・「赤色の枠」を示します。「監理部長人事部長防衛部長装備部長安全班長衛生班長」は団司令の頭の脳みそのようなものであり、団司令の意図や命令に従って訓練計画などの準備を組み立てていきます。

また「各群本部」は「飛行群整備補給群基地業務群」の幕僚となります

幕僚」の思考回路は「指揮官」であるために、原則的には「指揮官」がやりたい事と「幕僚」がやりたいことは違ったとしても、「指揮官」の意図に反するとことはありません。

赤枠の部分」は航空団司令部と言って「(かん)・(じん)・(ぼう)・(そう)+安全衛生」と呼ばれることもある幕僚です。

    ※また、陸上自衛隊司令部は、呼び方が変わります。

  • 一部(一科)「総務・人事」
  • 二部(二科)「情報・通信
  • 三部(三科)「訓練・作戦」
  • 四部(四科)「兵站・補給」

指揮官の意思決定

指揮官が大きな組織を抱えるようになれば、専門分野が高いところが多くなるため、そのため各幕僚を使い事が重要になる。

それぞれの専門家(=幕僚)が、指揮官の意図を組んで各種準備を行うことが必要である。そうしなければ、指揮官は「全ての条件をフラットに考え、大きな視点で判断できるようにならなければ、正しい判断を起こすことが出来なくなる。







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