航空部隊
綱領-7 航空部隊
このため航空自衛隊は、人的・物的の能力を総合して組織化し、その維持運用を適切にするとともに、実務を効率的に遂行して作戦の要求を満たすことが必要である。
装備の近代化と技術の高度化に伴い、特に人的・物的な能力の相互調和を適正にするとともに、装備を節用愛護し、これが整備の完璧を期さなければならない。
航空部隊の解説
航空作戦の要求に応ずる各種業務を効率的に遂行するため、航空防衛力を構成する各種要素の適正な管理と有機的組織活動との重要性を強調されたものである。
科学技術の進展は、装備の近代化を促進するとともに、航空作戦の様相をますます多様化しつつある。
このため、各種の業務を効率化に遂行し、航空作戦における広範多岐な要求を迅速適切に満たすことは、ますます重要となってきている。
業務を効率的に遂行するためには、航空防衛力を構成する各種要素の適切な管理により、人的能力と物的能力とが組織的に維持運用されなければならないが、特にこのための合理的な指揮及び幕僚業務に負うところは大である。
本項の後半は、装備品の近代化と技術の高度化に伴って高価な資材を保有し高度の技術を駆使すべき航空自衛隊として、業務遂行上重視すべきことを述べたものである。
「人的・物的な能力の相互調和を適切にする」とあるのは、装備の活用にあたって、人的能力と物的能力との相互の関係を明確適正に律する意味である。
また、「装備を節用愛護し」とあるのは、航空自衛隊が限られたしかも高価な資材を保有する立場から、単に節約と愛護の面だけを強調されたものではなく、目的、目標あるいは軽重・緩急の優先順位を明らかにして有効な活用を図るべきことを強調されたものである。
コメント